違いは歴然
岡崎・渡辺米穀店 大人のソロキャンプ米
岡崎市矢作町の老舗米穀店「渡辺米穀店」のキャンプ調理器具用ブレンド米「大人のソロキャンプ米」が注目を集めている。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、密を避けられるレジャーとして人気が高まっているソロキャンプ。渡邊正明代表(60)は「食べたら“違い”が分かるくらいのコメ」と太鼓判を押す。(犬塚誠)
同商品は、キャンプに人気のアルミ製調理器具「メスティン」での炊飯を想定して開発された。具体的なコメの銘柄や割合は「企業秘密」だが、あっさりとした甘みのあるコメと、コメの粘り気を左右する「アミロース」の含有量が低い(=粘りが強い)コメの2種類を配合。メスティンで炊いても粒立ちがよく、程よい粘り気を持った、甘みの強い味わいに仕上げた。
また、水が少ない場所でも炊飯できるよう上白米を再度精米。無洗米と同様にコメとぎをしなくてもおいしく炊き上がる。
こだわりはほかにもある。大(縦12センチ、横22.5センチ)・小(縦9センチ、横14センチ)2種類のパックを用意し、さまざまな大きさのメスティンに対応。真空加工も施しているため、長期保存も可能だ。
そのため、最近では備蓄品として購入する人もいるという。
開発のきっかけは、アウトドア用品の製作・販売を手掛ける「oka-d-art」(同市渡町)の米光基貴代表の「鉄板とお米をセットにしたら面白いよね」という一言。渡邊代表がキャンプ好きということもあり、妻の郁子さん(57)と開発に取り掛かった。長年の経験から得たそれぞれの米の特性を基に配合。それでも「10回から20回は試食した」と苦笑する。
これまでに約500個を売り上げたソロキャンプ米。今後はさまざまな料理に合わせた「5種セット」や災害備蓄用の「ローリングストック」としての販売も行う計画だ。1個(150グラム入り)300円で、5個セット1450円も販売中。
渡邊代表は「『このお米食べてよかった』と思われるようにブレンドした。誰が炊いてもおいしく食べられる製品なので、ぜひ味わってほしい」と熱く語っている。
問い合わせは、同店(31―3660)へ。