ササユリを知って
児童が観察会と交流会
岡崎市内の各地でユリの一種「ササユリ」のピンクの花が咲き誇っている。18日には、同市形埜小学校が南大須町にあるササユリの群生地に「ササユリ遠足」、県立岡崎盲学校は同市下山小学校の児童とリモートで「ササユリ交流」を行った。(髙木駿太郎、犬塚誠)
形埜小の「ササユリ遠足」では、3年生7人が「南大須ササユリの里自然ふれあい地区」を訪れ、住民の有志らで組織する「かたのササユリの里育成会」の荻野金嗣会長と鈴木勝顧問からササユリについて学んだ。
鈴木顧問はササユリの名前の由来が竹笹の葉に似ていることや、めしべ・おしべの形、花の特徴などを説明。今年は約1000本が開花しているという。
その後、児童らはササユリの花の中をのぞき込んで香りをかいだり、スケッチしたりした。一通り観察した児童は「甘いにおいがする」、「葉っぱは笹に比べてツルツルしている」、「咲いている場所で色の濃さが違う」などササユリの魅力や気付いたことを発表した。
岡崎盲学校の「ササユリ交流」では、小学部の児童12人が下山小とオンラインで交流。下山小の児童らがササユリの特徴などを紹介し「優しく触ってみて」と呼び掛けると、盲学校の児童は、校内に届けられた花を触ったり、花の香りをかいだりして「ほかの花よりかたい」「甘い匂い」などとモニター越しに感想を伝えた。
小学部6年の三戸基矢君(11)は「花は上品な香りがした。教室に大切に飾りたい」と笑顔を見せていた。