岡崎市東海中学校で11日、坪田信貴さんの著書『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA)の主人公として知られる小林さやかさん(33)の教育講演会が開かれ、生徒約460人が参加した。

愛知県生まれの小林さんは、高校2年生の夏に受けた全国模試での偏差値が30以下だった。塾講師だった坪田さんの指導の下で小学4年生レベルの勉強からスタート。1年半の猛勉強の末、慶應義塾大学総合政策学部に合格した。

この日は「不可能を可能に変える5つのルール」と題して講演。冒頭で同書の出版経緯や映画化の裏話を披露した。映画で主演を務めた女優の有村架純さんとのエピソードになると、生徒らは歓声を上げて、喜んだり驚いたりしていた。

その後、家族の話や慶應大学を受験するきっかけとなった坪田さんとの出会いについて語った。その中で小林さんは“5つのルール”を紹介。目標設定の重要性をはじめ、問題に対処するための戦略の立て方などについて説明し、生徒らは熱心に耳を傾けていた。

また、講演後には質疑応答も行われ、生徒らは「中学生の頃に戻れるなら何をしたいですか」、「成果が出なかったときの気持ちの切り替え方は」などと質問していた。(犬塚誠)