中総でドライブスルー
岡崎市 ワクチン接種の対面予約
岡崎市は、17日から福祉会館などの8会場で行う予定の65歳以上の市民を対象にした新型コロナウイルスワクチン接種の対面予約について、岡崎中央総合公園も会場に加えると発表した。同会場では自家用車で訪れた市民が車に乗ったまま予約できる「ドライブスルー方式」で対応する。1日に開会した市議会6月定例会本会議の提案説明の中で、中根康浩市長が明かした。(横田沙貴)
中総でのドライブスルー採用の理由として、三密を防ぐための配慮や、対面予約を受け付ける他会場とその周辺地域の混雑といった交通状況への影響などが挙げられている。中根市長は「対面予約ではワクチンの接種会場や日時を選択(希望)できないが、受付時間内に来場した市民には必ず予約いただけるよう準備している」と呼び掛けた。また、64歳以下の予約開始前に、65歳以上が優先的に予約できる専用窓口を設置する考えも明らかにした。
さらに、予約の集中回避策として、市内の事業所に勤務する従業員に対し、企業内の診療所などで接種を済ませる「企業内接種」の準備も進めていることを説明。専用の推進チーム「キッシュ」を発足させ、市内の事業所だけでなく、市外在住の従業員が市内の事業所でも接種できるよう、本来接種すべき在住自治体にも協力を呼び掛けているという。
給食費値上げ延期
コロナ禍の生活支援策の1つとして、中根市長は給食費の値上げ延期を表明した。市教委によると、2019年9月から、食材費の上昇分を公費で賄っているが、暫定的な対応。今年9月から増額予定だったが、長引くコロナ禍による経済的影響を考慮したという。値上げ時期については、保護者や有識者らで組織する同市学校給食センター運営委員会で検討する。
市長の提案説明後には、神尾清成保健部長が新型コロナのこれまでの現状を説明。第1〜3波での陽性者数は968人だったが、第4波(3月29日〜5月28日)は815人で「2カ月という短期間で第1〜3波の合計に迫るほど感染スピードが速い。世代別では20〜40代が過半数。高齢者が多かった従来と異なる」と警鐘を鳴らした。