PHEV無償貸与
三菱自工がワクチン接種で協力
岡崎市内に製作所を置く三菱自動車工業は28日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種を支援するため、同市に車両1台を無償貸与した。また、市と同社の間で「スポーツ振興に関する協定」も結ばれた。(横田沙貴)
この日は車両の貸与・感謝状贈呈式と協定締結式が市役所で行われた。車両の無償貸与では、加藤隆雄社長が貸出車両「アウトランダーPHEV」の写真パネルを中根康浩市長に手渡した。
きょう29日に始まる集団接種を前に同社が車両提供を提案。市は主に、集団接種会場へのワクチンや会場設営用資機材の運搬に活用する。最大出力1500 Wの電源が確保でき、車内で冷凍庫を設置できるため、ワクチン保管施設の停電などがあった場合、緊急の保管先として活用することも検討されている。
協定は、
- 同社硬式野球部の活動拠点を岡崎市民球場に移す
- スポーツを通じた市民の体力向上やスポーツ教育の向上
- 市を挙げた同部の応援
- 双方の情報発信
―などで市と同社が連携することが盛り込まれている。
市内のスポーツ選手や団体を応援する「岡崎アスリート」制度の中で、市を挙げて支援する「重点支援」の団体第1号として同部が選ばれたことに合わせて締結。市民球場への所属選手の等身大パネル設置や、同部のスポーツ教室参加などが計画されている。