新型コロナワクチン ウェブ予約を補助
岡崎市職員が操作を案内
岡崎市は13日、65歳以上の市民を対象に10日に始めた新型コロナウイルスワクチン接種の予約について、「ワクチン接種WEB予約サポート隊」と題したウェブ予約の事前登録の補助を始めた。5月中(28日まで)は市内8会場で職員が予約の準備を手伝いながらウェブ予約を市民に促し、新型コロナワクチンに関する市民の不安解消につなげることを目指す。 (横田沙貴)
氏名など登録した上で臨む
ワクチン接種は電話とウェブの2つの方法で接種日を予約できるが、電話回線の混雑に左右されないことからウェブ予約が推奨されている。しかし、氏名や生年月日、電話番号、接種券に記載の番号―などの情報の事前登録が必要。補助では各会場に3人ずつ配置された職員が補助しながら、本人が予約前の登録に挑戦する。この場で予約はできない。
予約ができる月・火曜(17、18、24、25日)を除き、午前9時〜正午に実施。会場は
- 福祉会館2階会議室
- 南部市民センター分館
- 大平市民センター
- 東部同
- 岩津同
- 矢作同
- 六ツ美同
- 額田センター
―で、補助の予約は不要で当日会場へ。自身のスマートフォンと接種券を持参する。
福祉会館ではこの日、午前9時の時点で10人が集まった。市が作成したマニュアルの配布も行っており、「時間がないから家でやってみる」「分からなかったら、また来る」と受け取って帰途に就いた市民もいた。
つながりにくいコールセンター
夫婦で訪れた73歳の男性と72歳の女性は「10、11の2日間で30回以上電話をしたが、コールセンターにつながらなかった。普段ネットは使わないから助かった」と安堵した様子。スマホ歴4年という79歳の男性は「最初は不安だったが、説明を聞いて約8割分かった。家に帰って復習し、次の月曜に備えたい」と表情を引き締めた。
2、3週間前にスマホにかえたばかりという70歳の女性は「市からのメールが迷惑メールとして扱われて届かなかった」とした上で「手順が複雑だから、電話1本で済めば良いけれど」とつぶやいた。「高齢者だけでもこれだけ混雑しているのだから、接種券はもっと年齢を細かく区切って配布した方が混乱しないのではないか」とも。
市によると、コールセンターに電話が集中してつながりにくい状態が続き、保健所や市のほかの部署、市内の医療機関に電話をかけたり、市役所に来庁したりする市民もいたという。問い合わせ内容も「電話がつながらない」「ワクチンはいつ打てるのか」「本当に打てるのか」と不安感漂う声が目立った。
「まずは電話でなくても申し込むことができることを知ってもらい、市民の安心につなげたい」と市の担当者。今回は職員が担当しているが、今後はコロナ禍の生活支援も兼ねて操作の補助を学生や女性らのアルバイトで賄うことも計画しているという。