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東海愛知新聞

重厚感ある現場

岡崎出身俳優 楠見さんが大河ドラマで剣術指導

岡崎市出身の俳優楠見彰太郎さん(61)が現在放送中のNHK大河ドラマ「青天を()け」で主要な出演者らに剣術指導を行っている。劇団を主宰し、岡崎で毎年演劇塾を開くベテラン俳優は「大河の現場は重厚感があり、充実している。多くの方に見てほしい」と呼び掛けている。()

主演の吉沢さんらに所作なども

楠見さんが主に指導しているのは、主演で渋沢栄一役の吉沢亮さんをはじめ、栄一のいとこに当たる渋沢喜作役の高良健吾さん、尾高長七郎役の満島真之介さん、尾高平九郎役の岡田健史さんら。

楠見さんによると、剣術指導の依頼があったのは2019年12月。翌年早々に本格的な稽古が始まった。当時の栄一らが学んだ流派は神道無念流。剣道2段の腕前の吉沢さんらも剣道と剣術の違いに当初は戸惑いがあったようだが、努力を重ねて徐々に上達していったという。

稽古の際、稽古着を畳む、道場に一礼、着物の帯の締め方といった一連の所作についても指導する。「基本的なことを教える。吉沢さんを筆頭に皆さんとても素直」と評価する。

楠見さん自身も新選組の隊士役として出演する(5月末予定)。また、同じ岡崎出身で俳優の大先輩平泉成さんも出演している。「初めて平泉さんと同じ作品に出ることができ、感動している」と興奮気味に語る。撮影の合間には地元・岡崎の話もしたという。

「スタッフ一丸となって制作に当たる大河ドラマの迫力に圧倒される。俳優冥利(みょうり)に尽きる」

放送は毎週日曜午後8時からNHK総合で。BSプレミアムとBS4Kは6時から。

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