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東海愛知新聞

正しい情報を発信

岡崎 つながるひろがる子どもの救急

岡崎市内の子育て支援センターなどで保護者らに小児医療の啓発を行う団体「つながる ひろがる 子どもの救急」(つなひろ)がこのほど、厚生労働省主催の「第2回上手な医療のかかり方アワード」で優秀賞(医政局長賞・医療関係者部門)を受賞した。対話を重視した講座を通して保護者らの子育てに関する不安解消をサポートする活動が評価された。()

市内の小児科の看護師らで組織する同団体。小児救急看護認定看護師で代表を務める野村さちいさん(44)は、勤務先において保護者らに正しい情報を伝えることを心掛けており、活動の場を地域にも広げた。2016(平成28)年の岡崎市制施行100周年記念事業「新世紀岡崎チャレンジ100」で、子どもの病気や救急に関するミニ講座が採択され、市内6カ所の子育て支援センターで年間24回の講座を開いた。18年には内閣官房主催の薬剤耐性に関する賞も受賞。講座は現在も継続している(年間18回)。団体は昨年、一般社団法人格を取得した。

昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、講座の中止も余儀なくされた。また、コロナの影響で子どもの受診控えも目立ったという。「怖がって受診を控えることで悪化することもある。適切な受診を呼び掛けた」と野村さん。ホームページに動画を掲載して情報提供するなどの工夫もした。「講座では地域情勢も含めた情報を届けている。適切な受診・判断のための情報提供。時代に即して柔軟に対応したい」

今年度から行政や医師会の協力を得て、市内の乳児健診の際に、上手な医療のかかり方の啓発が可能になった。野村さんと活動を共にする理事の柏千恵さん(44)は「地道な活動への評価はうれしく、自信にもつながる」と喜んでいる。

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