笑顔の絶えない空間に
20日開通の中央緑道 一足早く記念式典
改修工事中だった岡崎市籠田公園と桜城橋を結ぶ中央緑道が20日、全面開通する。開通1週間前の13日、康生通南3の中央緑道内で地元の住民組織によるオープン記念式典が開かれ、一足早く完成を祝った。 (横田沙貴)
悪天候の中、この日は籠田公園周辺の町内会総代や梅園、連尺の両学区の総代会長らが集まった。
主催の籠田公園周辺7町・広域連合会の志貴賢司代表は「籠田公園から桜城橋まで一体化した立派な『天下の道』(籠田公園北端から桜城橋南端の愛称)となったことを大変うれしく思う。ますます人の輪が広がり、笑顔が絶えない天下の道となることを祈念する」と喜びを示した。来賓を代表して中根康浩市長が「QURUWA(クルワ)戦略の内容が一体となって回遊性が高まってきた。その中心的存在である中央緑道を多くの市民に楽しんで、くつろぎの空間としてもらいたい」と祝辞を述べた。
主催者らのあいさつの後、志貴代表や来賓、総代ら10人が、土砂降りの雨に見舞われながらウッドデッキ「大階段テラス」でテープカットした。
今回再整備された中央緑道は、籠田公園南端から桜城橋北端までの約320メートル(一部は昨年3月供用開始)で、面積は約5500平方メートル。車道や歩道の幅を調整して緑道部分を拡幅した。あずまややテーブル、椅子、徳川四天王の榊原康政、井伊直政の石像などが設置された。歩車分離のため、市営篭田公園地下駐車場の出入り口をまたぐ形で造られた大階段テラスの南側には、高低差6メートルの景観が広がる。
2017(平成29)年に着工。電線類地中化工事の延長や設計と異なる埋設物の発見などで約1年遅れの完成となる。電線類地中化を除く整備費は約5億9700万円(このうち約4億6400万円は国費と地方債)。