女性活躍 働き方改革推進
岡崎 市内4事業所を表彰
岡崎市は11日、男女共同参画や働き方改革などを積極的に進めた市内の4事業所を「男女共同参画推進事業所」として表彰した。この日市役所で行われた表彰式では、各事業所の代表者や担当者が中根康浩市長から表彰状と盾を受け取った。 (横田沙貴)
表彰されたのは、造園業の 葵造園(大樹寺3)、土木建設サービス業の岡崎土質試験所(滝町)、ベーカリー運営のサンクレール(大平町)、損害保険業の東京海上日動火災保険岡崎支社(康生通南2)の4事業所。
葵造園は女性の定着率向上や風通しの良い職場環境づくりに挑戦。2019年度中には短期時間労働(非正規雇用)の女性2人が正社員になり、男性1人が育児休暇を取得した。また、総務の社員をハラスメント(嫌がらせ)窓口にしてハラスメント防止を進めている。角谷尚之緑化部長は「今後は介護休暇や有休消化などにも配慮していきたい」と話した。
岡崎土質試験所は、女性の採用を積極的に進め、女性比率を40%にした。また、社員や管理職の男女比率50%を目指して、仕事の固定化をしないための社員教育や、マニュアル作成を推進。さらに、時間単位の有給制度も用意している。朝倉薫副社長は「男性も女性も働きやすい職場を目指して頑張りたい」と話した。
サンクレールは従業員の約80%が女性であるため、パン製造機器導入による負担軽減や7歳までの育児短時間勤務制度などに取り組んでいる。20年には女性従業員のみで運営する「幸せマルシェTable」を開店した。同店の河合美希統括マネジャーは「他事業所との横のつながりも大切にしながら発展したい」と話した。
東京海上日動火災保険岡崎支社は、母性保護・育児支援制度「ママパパ☆キャリアアップ応援制度」による円滑な復職、仕事と育児の両立を支援。また、従業員の仕事と育児・介護などの両立支援策などを用意している。神野孝史支社長は「業務を男女隔てなく担ってもらい、皆様に安全と安心を届けたい」と述べた。
中根市長は「いずれも大変参考になる取り組みばかり。こうした取り組みが全市的に広まってほしい」とたたえた。