困っている人への理解を
岡崎市長のリコール求める団体設立
岡崎市の中根康浩市長のリコール(解職請求)を求める民間政治団体「中根やすひろ市長をリコールする会」が設立された。中根市長に対するリコールを表明した団体は市内で初めて。(横田沙貴)
同会の丹山命代表(46)らが23日、市内で記者会見を開いて21日の設立を発表。中根市長が目玉公約に掲げた“5万円還元”が実現しなかったことに対する市民への謝罪がない点や、「やりたいけどやれない」とした市議会への責任転嫁とも取れる発言などを通じて「市民への不誠実さはひどい。うそで塗り固められた選挙で当選した市長に今後の市政運営を委ねることはできない」と述べた。
この時期の団体設立は、市長就任直後の記者会見での「ケーキを買ってシャンパンでも飲んで穏やかに過ごしてほしい」という発言に起因。「本当に困っている人は5万円をもらってもゆっくり過ごしている余裕はない。クリスマスを前にリコールの準備をし、市民の『困っている』という思いを知ってもらいたい」と訴えた。
今後は同会のホームページなどを通じて市内有権者1万人を目標に署名集め協力者を募集。署名活動の時期は明らかにしていない。
地方自治体の首長は地方自治法に基づいて住民が解職を求めることができる。原則、就任後1年以上経過後に有権者の3分の1以上の署名を集めて選挙管理委員会に請求。有効と認められれば住民選挙が行われ、賛成票が過半数であれば市長は失職する。