東名高速道路下りの上郷サービスエリア(SA、豊田市西田町)に、国内の高速道路のSAでは初めてとなるラウンジ付き簡易宿泊施設「ファーストラウンジ上郷」が完成し、25日午前10時にオープンする。同SAの駐車場には、同市に本社を置くトヨタ自動車などに全国から自動車部品を運んでくる物流トラックの運転手が、荷物搬入までの時間調整で絶え間なく停留。一般道から入場するSA利用者も多いことから利便性を向上させた。(今井亮)

施設は、子ども向けの遊具があった鉄骨平屋(広さ約490平方メートル)を使用。施設を運営する静岡県の企業が、パステルカラーを基調とした内装で明るい雰囲気に仕上げた。施設内には主に24時間営業のラウンジや簡易宿泊できる客室、コインシャワー・コインランドリーが設けられている。

ラウンジは2〜4人掛けのソファをはじめ、テレビが付いたリクライニングのソファベッド10台、電源のコンセントと無料の高速Wi—Fiで通信ができるワークスペースを備える。ラウンジ内で提供される飲食メニューは無料で、人気漫画やビジネス書も1500冊を用意。ただし新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全席が埋まった場合は入場を規制する。料金は30分当たり中学生以上500円、小学生300円、幼児以下無料。30分以降は20分当たり200円が加算される。

客室は1人部屋の「シングルタイプ」20室と、最大4人まで宿泊できる家族向けの「ファミリータイプ」2室で全室禁煙。基本的には電話やインターネットの宿泊サイトからの予約制で、予約が入っていなければその場で受け付けて宿泊できる。

チェックインは午後3時から、チェックアウトは午前11時まで。料金は1泊当たり中学生以上が3000円から、小学生が1500円から、幼児以下は無料。宿泊者はラウンジ、コインシャワー・コインランドリーが無料で利用できる。また大型連休や年末年始などは料金が異なる。

中日本エクシスは年間で延べ約6万人の利用を見込んでいる。