通行量や密集度は
21日から 先進技術活用し実証実験
岡崎市内の乙川河川敷や桜城橋、籠田公園などを含む乙川リバーフロント地区で21日から、先進技術を活用して通行量や通行者の密集度合いなどを調べ、来訪者に周知する仕組みの実証実験が行われる。対象エリア内で初日に開かれるラリーイベント「ラリージャパン1年前イベント」会場で、コロナ禍でも来訪者が安全・快適に過ごせるイベント運営や、エリア内での回遊促進につながるかなどを調べる。(橫田沙貴)
周辺の状況を立体的に感知できる「3D—LiDARセンサー」を使って、籠田公園と桜城橋の2カ所で通行人数や混雑状況、人の流れなどを検知。この情報が、同地区内に設置されたデジタル掲示板に表示される。また、センサーの情報は警備員らの携帯端末などにも送信され、誘導作業に役立てられる。
さらに、市内の貸し駐車場の利用状況の発信や、イベント時でのごみ回収に関する実験も行われる。
貸し駐車場の実験は、駐車場運営者や、場内に設置されたセンサー類などを通じて空き状況を把握し、民間運営のウェブサイト「PPPark!」の特設ページで案内。イベント時の駐車場探しやそれに付随する渋滞の緩和を目指す。なお、情報が表示される駐車場は今後拡充。その中には、東邦ガスの顧客の事業所・個人が管理する、休業日や外出中などで車が止まっていない駐車場を活用するシェアリングサービスの情報も含まれる。
ごみ収集の取り組みについては、ごみ箱内のごみの量が分かったり、箱の中でごみを圧縮できたりする特殊なごみ箱の展示などが計画されている。
これらの実験は、同市のほかにデンソー、NTT西日本名古屋支店、NECなどが参加する。