連携して初期消火
岡崎市消防本部 名鉄バス社員に感謝状
名鉄バス岡崎営業所の社員4人が11日、岡崎市明大寺町で発生した住宅火災の初期消火活動に当たり、1人暮らしの高齢者の男性を救助した「消防協力者」として同市消防本部から表彰された。
表彰されたのは山内龍郎さん(56)、鈴木裕輔さん(39)、白井貴雅さん(44)、渡部武司さん(50)。4人は10月15日午後7時50分ごろ、プライベートで参加していた寺での催しから同営業所に戻る途中、住宅から煙が立ち上っているのを発見した。
住宅前を通りかかった際、ガレージにあった脚付きタンスの下部から火の手が上がっていることから火災を確信。119番通報や近隣住宅に求めた水の調達、火の手に気付いていなかった視力障害者の男性の避難誘導などを通行人の女性を含めた5人で手分けし、男性の安全を確保したほか、火災は目立った被害のないぼやで済んだ。
井藤謙3消防長は4人に感謝状を渡し、「皆さんの素晴らしい連携による初期消火が火災を最小限に食い止めた」とたたえた。4人を代表して山内さんは「火の怖さにすくむところだったが、交通事業者として日ごろから取り組んでいる交通事故や車両火災などに備えた訓練で適切に動くことができた。男性も無事で良かった」と胸をなで下ろしていた。