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東海愛知新聞

観光客誘致へ

幸田町 映画のロケ地に決定 来秋公開

幸田町はこのほど、映画「今はちょっと、ついてないだけ」のロケ地に決まったことを発表した。同町は約2年前から「聖地巡礼」による観光客誘致を目的とした「ロケツーリズム」に力を入れている。()

町中央公民館で15日に開かれた「幸田町ロケツーリズムセミナー」では、観光誘客促進の企画戦略・制作などを手掛ける「地域活性プランニング」の藤崎慎一代表や同作品の脚本・監督を務める愛知県出身の柴山健次監督らが、ロケツーリズムの目的、作品の思いなどを語った。

藤崎代表は「ロケ地を訪ねて風景と食を堪能し、人々の“おもてなし”に触れ、その地域のファンになることがロケツーリズム。ロケ地が観光の目玉になるには皆さんの協力が必要」、柴山監督は「頑張っていることを認める映画があってもいいのではないかと思い、原作を読んで撮影を決めた。皆さんと伝説を作る心意気で制作していく」とそれぞれ話した。

映画は、同町の姉妹都市の長崎県島原市や千葉県茂原市、長野県千曲市の3市1町が企業版ふるさと納税(企業が自治体に寄付する制度)などを活用し制作に協力する。作家伊吹有喜さんの同名作品が原作。同町内では、12月〜来年1月に撮影し、来年秋ごろに公開予定という。

作品は、「ネイチャリング・フォトグラファー」の肩書でさまざまな秘境を旅するテレビ番組に出演していた主人公がバブル崩壊で全てを失い、母の友人の依頼でカメラを手に取ったことをきっかけにもう1度やり直そうと決意。上京して住み始めたシェアハウスで同じような境遇の人たちと出会う—というストーリー。

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