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東海愛知新聞

岡崎のダブル選 あす告示

市長は一騎討ち 市議は乱立か

任期満了に伴う岡崎市長・市議会議員選挙があす11日、告示される。市長選は自民、立憲民主、公明、国民民主各党の推薦を受ける現職の内田康宏氏(67)と、元衆院議員で新人の中根康浩氏(58)による一騎討ちが予想される。市議選では定数37に対し50人が立候補するとみられる。投開票は18日。()

現職VS新人

新型コロナウイルス感染拡大の影響で選挙戦略に変化がみられる。市長選では現職、新人共に陣営全体を動員した大規模な会合や総決起大会などは行わず、市内の全学区内に組織した後援組織との連携や街宣車でのアピール、街頭演説が活動の主体になりそうだ。

現職の内田氏は公務の合間を縫って2期8年での実績や岡崎の将来像などを支持者らに伝えてきた。新人の中根氏は大型事業の見直しや新型コロナ対策などを次々と公約に加え、無党派層の取り込みを図る。

現新元50人

市議選は現職28人と新人21人、元職1人が出馬を準備。現職では欠員を除く36人のうち8人が退く見込みで、このうち労組系と公明、保守系の一部は後継を擁立した。公明は2人が退くが、後継は1人のみ。2019(平成31)年4月の愛知県議選出馬のため現職が辞職し、議員3人以上という市議会での会派構成要件を満たせず無所属となっている共産(現職2人)は、新人1人を擁立したが、現職1人が出馬を断念した。

新人では重徳和彦衆院議員(49)が率いる政策グループ「チャレンジ岡崎」が2人を擁立。また、国政で議席を擁するNHKから国民を守る党、れいわ新選組の地域支援団体も候補者擁立の動きを見せている。前回2票差で涙をのんだ元職も復帰を目指す。

各陣営とも“ウィズコロナ”を意識した選挙戦略を考え、街宣車での広報やSNSの活用が進むことが予想される。

コンビニで啓発

市選挙管理委員会は選挙啓発を人の接触を避けられるような形で見直した。市の若手職員を起用したポスターを市役所・支所や主要駅、商業施設などに18日まで掲出し、若年層への啓発につなげる。また、市内で72店展開し、店舗数が最も多いコンビニチェーン「ファミリーマート」各店では、レジ横の液晶画面や店内放送で17日までダブル選の啓発活動を実施する。コンビニを利用する幅広い世代の市民に呼び掛ける。

若年層の投票啓発に協力する学生選挙サポーター(エレサポ)は今回活動しない。コロナ禍で各大学が学生の課外活動を禁止したためで、2011(平成23)年12月の発足後、エレサポが活動しない選挙は初めてという。

掲示板設置済み

市選管によると、9日までに市内364カ所への選挙ポスター掲示板は設置が完了。台風14号の接近が予想されるが、9日午後4時の時点では各看板の点検・固定部分の補強を行って備える。状況に応じて撤去も視野に入れるという。

9月1日現在の選挙人名簿登録者数は31万705人(男15万7488人、女15万3217人)。

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