「いちご生産団地」完成
JAあいち三河 新規就農者育成、規模拡大めざす
JAあいち三河はこのほど、イチゴ新規就農者育成と既存就農者の規模拡大を目的とした「いちご生産団地」を岡崎市竜泉寺町に完成させた。同JAによると、栽培団地などを作り、農家の支援を行うのは愛知県内では初めて。(髙木駿太郎)
同団地は、2014(平成26)年に県が行った「生産構造分析」で、10年後に農家が76人から46人に減少すると予想されたことを受け、同JAが18年にスタートした「いちご産地活性化プロジェクト」の一環。
敷地内(1万2459平方メートル)にイチゴの栽培環境が整えられたビニールハウス7棟(栽培面積約7500平方メートル)を建て、今年の新規農家と地元農家の4人が「紅ほっぺ」を栽培する。収穫量は45トンを目標にしている。出荷期間は12月〜翌年5月末。
24日に開かれた竣工式で、同JAの天野吉伸代表理事組合長が「今後、この場所を核としてイチゴ産地が維持され、発展していけばうれしい」とあいさつした。
また、同市土井町では、「JAあいち三河いちご塾」が昨年から行われている。栽培や経営などについて研修を行い、10年間で30人の新規就農者の育成を図っている。
問い合わせは、JAあいち三河本店経済センター(55—2994)へ。