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東海愛知新聞

チョコレートで魅了

パティシエの青山さん 岡崎に洋菓子店
万博や仏での経験生かす

2005(平成17)年の愛知万博で各国主賓に振る舞われたデザートを担当し、フランスで修業を積んだパティシエの青山直樹さん(50)が10日、岡崎市井内町にチョコレートを中心とした洋菓子店「AN LUXE(アン リュクス)」をオープンさせた。青山さんは「生産が間に合わない」とうれしい悲鳴を上げている。()

青山さんは、西尾市一色町で煎餅屋を営む両親の元に生まれた。実家が和菓子店であり、食べることや菓子作りに興味があったこと、また父から「手に職を付けることはいいぞ」と言われたこともあり、高校時代にパティシエの道に進むことを決めた。

高校卒業と同時に、名古屋市内の洋菓子店に勤務。当時は仕事の厳しさに「もう辞めたい、帰りたい」と思い続けていたという。しかし、ムック本「シェフシリーズ」で東京の洋菓子店のパティシエ島田進さんが担当した回に感動し、同店に移籍。本格的にフランス菓子作りの楽しさに目覚めた。

その後、名古屋市西区のウェスティンナゴヤキャッスル(現ホテルナゴヤキャッスル)に移り、当時の料理長から「愛知万博での主賓用デザートを担当してみるか」と言われ「こんなチャンスは2度とない」と挑戦した。万博後、フランスの2つ星ホテルレストランでの修業を経て、ウェスティンナゴヤキャッスルのケーキ責任者に抜てきされた。

また、チョコレートの技術を高めるために世界的に有名なショコラ専門技術校に通い、そこで「同じように作っても毎回表情を変える」チョコレートに魅了された。

店名の「AN LUXE」はフランス語で「1粒のぜいたく」という意味の「UN LUXE」に青山さんのイニシャル(AN)を組み合わせた。内装は、「フランスの街角にあるような店」をイメージした。

商品は一口サイズで食べやすい「ボンボンショコラ」(270〜302円)や同店オリジナルの「スペシャルフォンダンショコラ」(1728円)など約30種類が並んでいる。

青山さんは「リピーターを作ることが目標」とし、「お客様に飽きられないような商品開発と安定した品質を心掛けている。ぜひ味わってほしい」と話している。

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