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東海愛知新聞

QURUWAストリートテラス

3密回避のオープンスペース

岡崎市の中心市街地で、市道沿道の飲食店などが歩道の一部に「3密(密閉、密集、密接)」を回避して客が飲食をしたり、くつろいだりできるオープンスペースを設置する「QURUWAストリートテラス」が行われている。コロナ禍の緊急措置(経済対策)として国土交通省が一時的に基準を緩和している道路占用許可を活用した取り組み。()

9月末まで36店舗が参加している。オープンスペースが設けられている歩道は、

  • 康生地区内にある康生通り=康生通り交差点〜籠田公園南交差点の約280メートル
  • 連尺通り=本町通交差点〜籠田公園北西交差点の約280メートル
  • 二七市通り=八幡町2の約20メートル区間
  • 市民会館通り=籠田町の約10メートル区間

一帯は市が再開発による「にぎわい創出」を図る主要回遊動線「QURUWAエリア」に入っている。

各店舗がオープンスペースに置くテーブルや椅子などは、スノーピークビジネスソリューションズ(能見通1)が店舗側の希望に応じて国内アウトドアブランド「スノーピーク」のキャンプ用品を無償で貸し出している。オープンスペースが設けられる日時は、天候や気温によって店舗ごとに異なる。

同市や中心市街地の店舗、地域住民らは3年前から毎年、民間が自立的に歩道空間を活用する方法を探るため、歩道の一部に出店したり、車道の一部にガードレールを仮設して、くつろぐスペースをつくる「パークレット」を設置したりする社会実験を秋に実施してきた。市都市施設課の担当者は「基準緩和による占用料の免除が最大の特徴である今回の占用許可の運用も、過去2回の社会実験や通常の占用許可を得て開かれている『二七市』の経験があったからこそ、県内の市町村に先行して始めることができた」と話す。

今年は占用許可の基準緩和期限(11月30日)を迎える前に、QURUWAストリートテラスから、最後となる社会実験(1、2カ月間)にシフトする予定。QURUWAストリートテラスや社会実験の運営を担ってきた団体は、今秋を含め計3回の社会実験の結果を踏まえて、理想とする歩道空間を描いた「ストリートビジョン」(構想)をまとめ、市に提案する。同課は提案を「中心市街地の道路・歩道空間の再整備などに生かす」としている。

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