犬、猫の保護に取り組む市民団体「わんにゃんサポートクラブ」(宮本佳代子代表)による「犬・ねこ愛護パネル展」が20日、岡崎市シビックセンターで始まった。28日まで。
同センターで7年前から、施設に保護されたり、殺処分されたりする野良犬、野良猫の現状を、写真パネルと独自に調査したデータやレポートで紹介している。
今年は犬に比べ殺処分が倍以上に上るという野良猫に焦点を当てた。同団体によると、昨年度は岡崎市内で528匹が保護されたが、里親に引き取られたのはわずか6匹。負傷した猫を除く501匹は殺処分となった。
野良猫をめぐる問題は人間同士のトラブルにも発展する。安易な餌付けや、年に3回出産するほどの繁殖力は人の住環境にも影響するため、同団体は特に不妊・去勢手術の重要性を訴える。
また野良猫に対する虐待もあり、宮本代表は「不幸な命をこれ以上増やさないことが『守ること』。猫が好き嫌いにかかわらず、1つの命であることを理解してほしい」と呼びかけている。