東海愛知新聞バックナンバー

 12月19日【金】

業務充実へ常勤1人増

法テラス三河法律事務所
岡崎センタービルへ移転

総合法律支援法に基づく公的法人「法テラス三河法律事務所」が22日、岡崎市明大寺本町の県西三河総合庁舎南の岡崎センタービル8階に移転する。同時に、来年5月以降に導入される裁判員制度で過密になることが予想される業務に対応するため、現在は1人の常勤弁護士を1月1日から2人に増やす。

法テラス三河法律事務所は、法的トラブル解決のきっかけとなる情報やサービスを提供する「法テラス三河」が所管する弁護士事務所。主に「国選弁護」をはじめ、経済的余裕のない人の無料法律相談や弁護士費用の立て替えを行う「民事法律扶助」を担う。

移転に伴う新たな弁護士は、東京弁護士会の公設事務所「弁護士法人東京パブリック法律事務所」(東京都豊島区東池袋)で、生活保護支援や高齢者を狙った消費者事件を担当していた船崎まみさん(28)。

船崎さんは、今後増えるとみられる雇用問題、債務整理、生活支援などの業務を踏まえ、「裁判員制度への対応だけでなく、民事補助の充実にも力を入れたい」と話している。

岡崎市役所西庁舎1階にある法テラス三河は、名古屋地裁岡崎、豊橋の両支部がある三河地方を担当する。昨年度は年間で1,560件の情報を提供。国選弁護人指名依頼の受理件数は年間884件に上り、全国に11カ所ある法テラスの中では、東京・多摩支部に次いで多い。


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