東海愛知新聞バックナンバー

 10月25日【土】
岡崎の教育文化賞
個人は織部・小久井さん
団体は竜美丘小吹奏楽部 額田みどりの少年団

岡崎市、市教育委員会、岡崎竜城ライオンズクラブ主催の今年度「教育文化賞」の受賞者が決まった。個人の部では織部一良さん(55)=同市下三ツ木町=と小久井正秋さん(60)=岡町、団体の部では竜美丘小学校吹奏楽部と額田みどりの少年団が選ばれた。11月15日午後2時から、市せきれいホールで受賞式が行われる。

申請・推薦総数は20人、22団体。受賞する個人、団体の業績は次の通り。

【個人の部】

織部一良さん「永年にわたる吹奏楽部の指導と音楽教育への貢献」

平成10年に岩津中学校吹奏楽部の顧問となり、楽器の演奏どころか楽譜も読めなかった生徒らを一人前の奏者に育て上げた。現在までレベルの高い演奏を維持し、「19年度こども音楽コンクール」の文部科学大臣賞など数々の賞を受賞した。

小久井正秋さん「永年にわたり農業体験や米づくりを指導し、食育を推進」

「命ある食物を感謝して食べてほしい」と、平成12年から美合小学校をはじめ、市内10校以上の小中学校で農業体験を支援。子どもたちとの活動や講演会を通して、生き方について考えるきっかけを作っている。PTAといった各種団体も支援し、市民に水田を貸し出すなど幅広く食育を推進している。

【団体の部】

竜美丘小学校吹奏楽部「音の調和・豊かな表現を求めた演奏を通して音楽文化の振興に貢献」

昭和52(1977)年の創部以来、「よい音で演奏するためには不断の努力が必要」という考え方のもと、県、東海、全国の大会で優秀な成績を収めてきた。全国大会には19回出場し、「こども音楽コンクール」では、レベルの高い演奏技術や表現力で2度の全国優勝に輝いた。敬老会やシビックセンターでコンサートを行うなど、学区内外で音楽の楽しさや美しさを伝えている。卒業後、音楽活動のために海外に渡ったり、コンクールで入賞したりする卒業生もいる。

額田みどりの少年団「体験を通した緑化意識の高揚と環境保全活動の推進」

昭和52年に結成。環境保全のあり方を考え、山林の間伐をはじめ、間伐材でベンチやテーブルなどを作って小学校、公共施設、福祉施設に寄贈している。こうした長年の活動で平成17年度の県みどりの少年団交歓会で県知事賞、翌年度に全国緑の少年団活動発表会で全国植樹祭大会長賞を受賞した。地域ぐるみの環境保護活動にも力を入れている。


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