来月1日にオープンする岡崎市図書館交流プラザ内に設けられる「内田修ジャズコレクション展示室」の準備が進められている。オープンに向けて関係者らによる設備の最終テストと資料展示を残すのみとなった。
展示室の核となる「ドクターズ・スタジオ」は、“ドクタージャズ”こと外科医の内田修さんが、康生通南三で経営していた病院の中のスタジオを15年ぶりに復元。約60平方メートルのスタジオは、当時のインテリアなどを細部にわたって忠実に再現する。実際にレコーディングも可能という。
展示室内では、内田さんが病院閉鎖直後に市に寄贈したLPレコードやミュージシャンのプライベートテープなどの「内田コレクション」が試聴できる「特別展示エリア」を設けるほか、レコードジャケットも一部展示。内田さんのスタジオに通い詰めた国内のトップミュージシャンらを写真と解説で紹介し、愛用した楽器を常設展示する。
このほか内田さんと交流の深かった海外のジャズミュージシャンの写真なども並ぶ。広さは260平方メートル。整備費は19,20年度の2カ年で9,000万円。
市は「今は第一線で活躍するジャズミュージシャンたちにとって、内田さんのスタジオは音楽を楽しめる空間だった。展示室は内田さんの活動を継承していく重要な役割を持っている」としている。