岡崎市医師会、岡崎歯科医師会、岡崎薬剤師会(以下、三師会)は25日、医療救護所から搬送される重傷患者治療の模擬訓練を同市中岡崎町の宇野病院で実施した。三師会が岡崎市と交わしている「地域防災計画及び災害時の医療救護に関する協定書」に基づいて行った合同訓練で、市内の後方支援病院で実施されたのは初めて。
宇野病院の職員約60人をはじめ、三師会からの応援医師、歯科医師、薬剤師、事務員、また市保健所の職員計約100人が参加した。
訓練は、東海沖を震源とする震度6弱の東海・東南海連動型地震が発生し、市内10校に設置された医療救護所から負傷者が運び込まれてきた―との想定で行われた。
宇野病院には、三師会から応援医師・歯科医師・薬剤師が自主参集し、同病院職員と連携して病院内で治療に利用できる場所や必要物品を確認。
病気やけがの緊急度や重症度を判定し、治療や後方搬送の優先順位を決める「トリアージ」も並行して実施され、「血管確保」「必ずカルテにチェックを入れて」などと、手順を確認し合う声が飛び交っていた。