東海愛知新聞バックナンバー
 8月9日【土】
森の総合駅で「大昆虫展」
61箱に2500匹
“夏休みの宿題”参考に
岡崎市

岡崎市樫山町、森の総合駅で「おかざき大昆虫展」が開かれている。本宮山や北山湿地で見られる昆虫や珍しい南米のモルフォチョウなど合わせて約2,500匹、61箱の標本が並ぶ。昨年に続き2回目の今年は、ネットの中にクヌギの木を置き、生きたカブトムシにふれることができる。24日まで。 夏休みの子どもたちに不思議がいっぱいの昆虫の世界にふれてもらおうという企画。

「本宮山の昆虫」のコーナーでは、テントウムシ、カミキリムシ、クワガタムシ、ハムシの仲間と、ホタル、オトシブミ、ゾウムシなど雑木林の甲虫を紹介。 北山湿地のコーナーでは、ヒメタイコウチ、ハッチョウトンボ、ムカシヤンマの標本が見られる。

市内で見られるクマゼミ、ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシなどこの季節のセミもいる。解説によると、温暖化の影響で、市内ではクマゼミの増加が目立っているという。

このほか里山の「春の女神」と呼ばれるギフチョウの卵から幼虫、まゆ、成虫になるまでと、シオカラトンボの羽化を写真で紹介。スズムシの入った飼育箱を置き、飼い方を説明している。

国内だけではない。南米や東南アジアのチョウ、木の枝にそっくりなナナフシやコノハムシ、南米に生息し、青色が鮮やかなモルフォチョウの標本も見ることができる。

枝にカブトムシ

フロアには、大きな網で覆われた中にクヌギの木が設置され、本物のカブトムシが枝に止まっている。中に入って自由に観察できるため、子どもたちの人気を集めている。

夏休みの課題で昆虫採集をする子どもも多く、昆虫の名前や標本の作り方などの質問を用紙に記入しておくと、同展に出品した人たちが答えてくれる。





HOME