7月31日【木】
■19年度決算 39億の黒字
法人市民税は過去最高 岡崎市
岡崎市は30日、平成19年度の決算概要を発表した。一般会計の歳入は前年度比7.4%増の1,173億7,787万円、歳出は7%増の1,128億7,027万円。翌年度への繰り越し財源6億1,204万円を差し引いた純剰余金(実質収支)は約39億円(31.4%増)の“黒字”だった。 歳入全体の57.9%を占める市税は約679億円で、9.7%増だった。個人市民税は所得税から個人住民税への税源移譲や定率減税の廃止で、18.5%増。法人市民税は平成元年度の64億7.000万円以来、最高の約71億6,000万円(15.3%増)となった。 地方譲与税は個人市民税の税源移譲に伴う所得譲与税の廃止により、33.1%の大幅な減。自動車取得税交付金は登録台数の減少で13%減だった。 国庫支出金は、児童手当負担金や図書館交流プラザ建設などの「まちづくり交付金」の増額で、26.8%増。繰入金は図書館建設や康生地区拠点整備の各基金活用で、81.3%増だった。市営住宅「天神荘」跡地を18年度に売却したことで、財産収入は前年度の34.6%にとどまった。 歳出の主な事業は公共施設の耐震化、児童手当ての拡充、市営住宅「土井荘」の建て替え、都市交流事業など。また図書館をはじめ、新一般廃棄物中間処理施設、岡崎げんき館、児童育成センター、東部地域福祉センター、動物総合センター、総合検査センター、西部地域交流センターの建設が続き、普通建設事業は約40億円の増額。 一般会計の純剰余金約39億円のうち、28億円は財政調整基金に積み立て、残りは今年度の補正予算に回す。
ナイター化で競艇事業は20%の伸び
特別会計(18会計)の歳入は1,005億5,485万円、歳出は999億3,528万円で、繰り越し財源4,965万円を差し引いた純剰余金は5億6,992万円。このうち競艇事業では全レースのナイター化で投票券の売り上げ収入が20.5%伸び、約206億円となった。
市民病院は医師不足で11億赤字
企業会計(2会計)では、水道事業の収支が9億5,074万円の純利益を出した。その一方で、市民病院事業は深刻な医師、看護師不足に伴う入院患者、外来患者の減少が響き、11億6,215万円の純損失。 水道事業の収入は73億2,286万円、支出は62億5,668万円。市民病院事業の収入は158億3,921万円、支出は169億9.401万円。 ◆
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