東海愛知新聞バックナンバー
 7月6日【日】
岡崎市三島小
もうすぐ咲きそう竜舌蘭
“世紀”の開花

岡崎市三島小学校で、100年に1度だけ花を咲かせて枯れてしまうとされるリュウゼツラン(竜舌蘭)が間もなく開花しそうだ。つぼみの様子を見る長坂信一校長もそわそわ。学校にはリュウゼツランが2株あるが、体育館西側にある1株だけがつぼみを付けている。昭和49(1974)年の体育館建設時に植えられたものらしい。

茎7メートルに伸び つぼみは約1000個

長坂校長が気づいたのは5月29日。花の名前になった竜の舌に似た葉の一部が枯れ始めると、株の真ん中から茎が伸びだした。タケノコに負けないほど成長が早く、5週間たった今月4日には高さ約7メートルになった。

花のつぼみは筒状で茎から伸びた花茎の先に30個から60個が集まっている。現在、花をつけている花茎は約20本。

一度花をつけると枯死するリュウゼツランは、子孫繁栄のため子株を残す。すでに親株の周りに5-6株が確認できる。

学校では、観覧を希望する人には便宜をはかるとのこと。問い合わせは三島小学校(51―0568)へ。

[リュウゼツラン]
リュウゼツラン科の単子葉植物でメキシコを中心に北米南西部と中南米の熱帯域に自生する。英国では、100年に1度開花するとされることからセンチュリー・プラント(世紀植物)と呼ばれている。日本では30年-50年で開花する。葉はアロエのような多肉質で鋭いとげがあり、長さが1メートルにもなる。メキシコの酒、テキーラの原料として有名。




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