5月13日【火】
音楽療法で障害を持つ子どもたちに機能回復と交流の場を提供するグループ「集まれ! 音楽あそび隊。」が、岡崎市明大寺本町の太陽の城で集いを開いている。小さな楽器やキーボードの演奏に合わせた遊びが始まると、子どもたちの目が輝き、歓声が上がる。「心と体を生き生きさせる音楽療法を、もっと多くの人に知ってほしい」と仲間を募集中だ。 主宰しているのは同市福岡町の介護福祉士・近藤香世さん。近藤さんの母親で日本音楽療法士のこんどうかずこさん、蒲郡市在住で岐阜県音楽療法士の竹内幸子さんが指導する。 同会は平成17年6月に発足。当初は市福祉会館を会場にしていたが、今年4月からは太陽の城を拠点に、毎月第2日曜日に開かれている。 11日は小学生の子どもたちを中心に約20人が保護者と一緒に参加。慈恵福祉保育専門学校の学生5人がボランティアで手伝った。 準備体操を兼ねた「はじまるよ」の歌で始まる。両手の人さし指を頭にかざすと「うさぎさん」の耳。口元で三本指を広げると「猫」のひげだ。竹内さんが子どもたちの動きに合わせてキーボードを演奏。こんどうさんは、子どもたちの輪の中に入り、小さな桶(おけ)や打楽器を手に、遊びの輪を広げていく。 最初は落ち着かなかった子どもたちが、しだいに遊びに集中。高反発の特殊なクッションを使ったリズム体操が始まると、体全体を動かし、笑い声が上がる。こんどうさんが「たくさん笑いましょう」と呼びかける。 運動に疲れると、女子学生が紙コップで手作りした人形で「オオカミと7匹の子ヤギ」を披露。食べられてしまった子ヤギたちが、オオカミの腹の中から生き返ると、子どもたちはほっとした表情になった。 最後は「さよなら」を歌いながら、手をつないだり抱き合ったりした。 こんどうさんは「音楽療法を続けるうち、表情が明るくなり気持ちが外に向かうようです」と話し、「こうした活動を多くの人に認知してほしい。幼児から大人まで、身体、知的、精神障害などを持つ人たちに参加してほしい」と呼びかけている。 同会は入会金が年1,200円。月例会は一回500円。問い合わせは近藤さん(Eメールatumare-ongaku-asobitai@yahoo.co.jp)へ。 ◆
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