■脳科学研究に新センター設立
自然科学研究機構・生理学研究所
岡崎市
岡崎市明大寺町の自然科学研究機構・生理学研究所の岡田泰伸所長は4日、脳科学研究の強化をはかる「多次元共同脳科学推進センター」を同研究所内に設立したと発表した。
同研究所を含め、脳科学にかかわる生命科学、物理学、化学、心理学、教育学、生命倫理など異なる専門分野の研究者が集まり、連携して共同研究を行う。若手研究者を対象にした脳科学研究者育成プログラムなどを展開する。
センター内には脳科学新領域開拓研究室、脳内情報抽出表現研究室、霊長類脳基盤研究開発室、NBR(ニホンザル・バイオ・リソース)事業推進室を設け、公募した特任、客員教授らを迎え入れる。併任教授として自然科学研究機構の研究者も加わる。
主に脳の構造的基盤の解明、脳の機能と構造の相関的・因果律的解明に取り組む。岡田所長は「『脳がいかに形成され、どのような原理で作動しているのか』という脳研究の中心課題の解明には異分野の研究者の連携が不可欠」と話している。
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