東海愛知新聞バックナンバー
 4月2日【水】
悩ましいのはGW
ガソリン値下げ明暗くっきり

道路特定財源の暫定税率期限切れで1日、ガソリンや軽油が値下がりした。「食料品などの大幅値上げのなか、ありがたい」という消費者。一方、ガソリンスタンドの経営者は「赤字は覚悟」と表情は暗い。
 「レギュラー128円、軽油113円」の岡崎市内のスタンド。前日まで「153円、133円」だった。経営者はこの日午前0時過ぎから他社スタンドの価格を調べた。
 「値下げは半分ほどだった。うちは午前9時に表示を変えた。在庫がはけるまでに数百万円の赤字です」。給油する車は「今週末は順番待ちの列ができるかもしれませんが」と予想する。
 この経営者が心配するのは、年間で最も需要が多いというゴールデンウイーク(GW)。
 政府は暫定税率を含む税制改正法案を今月29日以降衆議院で再可決する方針だが、「それがGWの後かどうか。暫定税率が元に戻れば値上げせざるを得ないが、お客様が納得してくださるかどうか。頭が痛い」。
 「それにしても」とあきれ気味に続けて、「暫定税率期限切れ直前の30日に首相が『(野党との協議が)まだ1日ありますから』はマズいでしょ。政府の方針を早く決めてもらわなきゃ現場は対応し切れません」。





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