3月1日【土】

岡崎市内居住の外国人向けに市国際交流協会（ＯＩＡ）情報部会が1日と15日に発行している多言語情報誌「おかざきニュース」が、第400号を迎えた。同誌は平成3年7月の創刊以来、日本語の分からない市内の外国人が市政情報などを得る役割を担ってきた。
　主に同誌を編集しているのは同部会の代表で、ＯＩＡ評議員の山本純子さん（７２）＝材木町＝ら5人の部会メンバー。山本さんが市政だよりから外国人に必要な生活情報や、市内で楽しめるイベント情報を抜粋し、独自の情報も掲載している。
　紙面は英語とポルトガル語の翻訳だけでなく、「日本語を学んでほしい」と日本語を並べて表記し、1日発行はその月の風習、15日発行は翌月の当直医情報を盛り込んでいる。特に当直医情報は、急病などで読者から「助かった」という声も多いという。
　四百号は初めてカラー印刷し、山本さんの似顔絵を中心に関係者がお祝いのメッセージを寄せた。山本さんは「掲載した情報を喜んでくれる声がうれしくて続けてきました。楽しくてあっという間の16年半でした」と振り返った。
　そして、「今後も日本人と外国人が共生できる情報に重点を置いて、生活情報などを充実させていきたい」と笑顔を浮かべた。