■米国の絵本を翻訳
英語教室開く森部千夏さん
いたずら坊や主人公
原作者はゴールデングローブ賞受賞女優
音読にと語調に工夫
全国発売
米国の女優で絵本作家としても活躍するジェイミー・リー・カーティスさんの絵本「5さいってたいへん」を、岡崎市美合町の森部千夏さん(39)が翻訳。このほど東京の出版社バベルプレスから全国発売された。羽根町のウイングタウン内の書店で、この絵本のキャンペーンが行われ、森部さんが読み聞かせをする予定だ。
森部さんは岡崎市で中学校の英語教師を4年間務めたあと、自宅で幼児から大人までを対象にした英語教室を開設。洋書の絵本を教材にしている。森部さんのブログを見た出版社から昨年7月、「この絵本を翻訳をしてみないか」と誘いを受けた。タイトルは「It's Hard to Be Five」で表紙の絵に一目ぼれし、読んでみたくなったという。
「5さいってたいへん」は、いたずら好きな5歳の男の子が主人公。お母さんにしかられたり、弟とけんかをしたりするが、「楽しいことがたくさんあるんだ」という内容。男の子の前向きな態度が読む人に元気を与える、と米国でも好評だった。
翻訳にあたって森部さんは、「短い言葉でイメージが伝わるように、また声に出して読んでも調子がいいように工夫しました。五歳児でも読める内容です」と話す。
絵本は縦22.6センチ、横25.7センチという大判。カーティスさんと既に5冊の絵本でコンビを組んでいるローラ・コーネルさんのイラストをそのまま使い、日本語に訳した文字の位置などに配慮した。
カーティスさんは、1994年公開の米映画「トゥルーライズ」で、現在のカリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツネッガーさんと共演し、この映画でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した。
森部さんは「主人公の男の子のイメージがすぐに浮かんで、楽しく翻訳することができました。保護者が読んで聞かせることで、親子の楽しい時間を過ごしてください」と話している。
絵本は1,680円。
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