来年に向け準備を
岡崎市 今秋のラリージャパン中止受け
岡崎市や豊田市を含む愛知・岐阜の両県で11月19〜21日に開催予定だった世界ラリー選手権(WRC)の日本ラウンド「ラリージャパン2020」の中止が19日、発表された。一夜明けた20日、岡崎市では開催中止を周知するとともに、来年に向けた期待ものぞかせた。(横田沙貴)
ラリージャパン2020実行委員会の発表によると、参加者や関係者の多くが欧州を拠点とする外国人。新型コロナウイルスの感染拡大防止のために日本政府が3月から行う入国制限が続く状況下で、「11月に数百人規模の外国人選手や関係者を入国させられる見通しが全く立たない。これ以上判断を先送りすることは各方面への影響が大きくなり過ぎると判断した」と説明している。
なお、来年秋のWRCの大会も日本で行われることは決まっているが、具体的なコースは未定。
岡崎市は岡崎中央総合公園付近や額田地区の林道が競技区間に選ばれていた。昨年11月にはテストイベントも開かれた。
市は、競技区間付近の住民らに事情を説明し、市役所内や岡崎市観光協会などに掲示されていた告知ポスターを撤去。スポーツ振興課(東庁舎2階)横の特設コーナーで放映しているPR動画に開催中止を知らせるテロップを追加した。戸崎町のイオンモール岡崎内で17日に始まったPR展示コーナーのパネルも日付のないものに入れ替えた。
同課の担当者は「来年こそ岡崎で開催できるよう、万全の準備をしていきたい」と話している。