岡崎の加藤さん ミセスコンテスト挑戦
■子ども食堂の理解に
岡崎市羽根町の暮らしの杜で子ども食堂「えほんしょくどう どうぞの店」を運営する加藤弥生さん(48)が、ミセスコンテスト「ミセス・アース・ジャパン」の愛知大会予選で、「日本大会」(12月、東京都)に進出する愛知代表の座を懸けたファイナリストに残った。エントリーについて「子ども食堂への理解につながれば」と話す。 (今井亮)
■読み語りで心に栄養
加藤さんは「絵本を通じて心に“栄養”をおくりたい」と、17年間にわたって絵本の「読み語り」活動に取り組んできた。途中から市民活動団体「サークル風」をつくり、幼稚園や保育園、学校、百貨店、ショッピングセンターなどを訪れて読み語りを行った。
協賛企業・団体などから食材の提供を受け、昨年4月からは月に1度(毎月23日)、絵本の題名を参考に名付けた子ども食堂を開いており、羽根学区を中心とした子どもや高齢者らが集う世代間交流の場になっている。コロナ禍の現在は弁当の配達に切り替えている。
■26人ひしめく争い
ミセスコンテストへのエントリーは、読み語り活動をしている加藤さんを見た関係者から声を掛けられたのがきっかけだった。
ミセス・アース・ジャパンは「環境問題に取り組むオピニオンリーダーの輩出」を目的に今年始まったコンテストで、部門は
- 「サファイア」(20〜39歳)
- 「エメラルド」(40〜59歳)
- 「パール」(60歳以上)
- 「ルビー」(29歳以上で結婚・出産歴がない)
—の4部門。加藤さんがエントリーしている愛知大会予選のエメラルド部門は最多(26人)のファイナリストがひしめく。
■ボラの意義広めたい
現在はファイナリストが個々にウオーキングやメークレッスン、コミュニケーション能力などを高める「ビューティーキャンプ」期間中。愛知代表が決まる愛知大会本選は10月19日に名古屋市内のホテルで行われる。
日本大会では各地方大会の予選をくぐり抜けた代表が一堂に会してグランプリを決定。「グローバル」「SDGs(持続可能な開発目標)」「子育てママ」「フォトジェニック」「地域環境」「リベンジ」「女性経営者」の各部門も設けられる。
加藤さんは「ミセスコンテストでボランティアによる『尽くす』ことの大切さをアピールしたい」と話している。