東海愛知新聞バックナンバー
 12月18日【火】
捨てられる「命」なくそう
市民団体がパネル展で訴え
岡崎市

「不幸な命を増やさないで」。処分される犬猫を減らしたいと、西三河地方の主婦ら15人で活動する市民団体「わんにゃんサポートクラブ」(代表・宮本佳代子さん)の「犬猫愛護パネル展」が、岡崎市シビックセンターで開かれている。23日まで。
 資料は、宮本さん(46)らが県動物保護管理センター(豊田市穂積町)をはじめ、名古屋市や三河地方の中核市(岡崎、豊田、豊橋市)の各保健所などで調査。会場では昨年度に4市で致死処分された犬猫の統計表や動物愛護保護法の概要、県動物保護管理センターの檻(おり)の中で、致死処分される時を待つ犬たちの写真などを展示している。
 統計表の横にはられた6枚の写真は、繁殖用として声帯を切断されたり、「高齢化」や「飽きた」という飼い主の一方的な理由で捨てられた犬たちが、悲しげな目つきでレンズを見つめる。
 宮本さんの元には現在も、飼うのに飽きてペットの引き取りを依頼してくる電話がたびたびあるという。「重要なのは飼い主の意識。ペットの一生をみとる覚悟を持って飼ってほしい」
 施設への引き取りや捨てようとしている飼い主に対して、宮本さんは「飼い主としてできることを模索して、捨てないで済む努力をしてください。『命』なんですから」と訴えている。





HOME