東海愛知新聞バックナンバー
 11月30日【金】
市長が非常事態宣言
死亡事故急増の岡崎
防止訴え取り組み強化

 岡崎署管内で交通事故による犠牲者が県内最多の21人に上り、柴田紘一岡崎市長は29日、同市役所西庁舎で行われた「交通死亡事故シャットアウト部隊出発式」で、交通死亡事故多発非常事態宣言をした。

 柴田市長は「市内の死亡事故は10月から激増し、犠牲者は昨年の24人に迫る極めて憂慮すべき事態」とし、「これ以上の犠牲者を出さないように、市民に交通事故防止を訴え、交通安全への取り組みを一層強化します」と宣言した。

 また“一日警察署長”に任命されたプリンセスおかざきの2人が「市民として強い意思を持ち事故を出さないよう努めます」「子どもやお年寄りを交通事故から守ります」と誓いの言葉を述べ、同庁舎のロータリーから白バイやパトカーなど計9台が取り締まりに出発した。

あすから年末の交通安全運動

 「年末の交通安全県民運動」が12月1日から10日まで、県下一斉に実施される。この運動期間中は

  1. 飲酒運転の撲滅
  2. 高齢者の交通事故防止
  3. シートベルト・チャイルドシートの着用徹底

―を重点項目に警察と各自治体が協力、活発な運動が繰り広げられる。

 岡崎署管内では、今年1月から11月27日までに21人が交通事故の犠牲になっており、県下でワースト1という状況にある。年末は飲酒や暴走による重大事故の発生が懸念されることから、交通取り締まりを強化し、交通事故の抑止を図る。

 運動期間中の主な行事は次の通り。

  • 3日=県下一斉年末警戒(管内全域) 西三河ブロック警察署管内一斉街頭監視(同)
  • 4日=高齢者反射材普及教室(羽根学区) 飲酒運転撲滅キャンペーン(ユーストア幸田店)
  • 5日=高齢者交通安全教室(幸田町老人福祉センター) 同(岡崎市高年者センター) 飲酒運転撲滅キャンペーン(主要駅周辺)
  • 6日=体験型女性運転者講習(上地自動車学校) 飲酒運転撲滅しめ縄キャンペーン(岡崎環状線)
  • 7日=夜間一斉街頭監視(管内全域)
  • 10日=一斉街頭監視(管内全域) シートベルト・チャイルドシート着用ライド&ライトキャンペーン(あさひこ幼稚園)

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