■岡崎教育文化賞に個人3人と2団体
河澄正春さん、加藤源重さん、森千香さん
甲山中生徒会、竜海中吹奏楽部
岡崎市で教育文化の振興に寄与した個人・団体をたたえる今年度の「教育文化賞」に個人3人と2団体が決まった。授賞式は11月17日、同市せきれいホールで行われる。今年は20人・20団体の推薦があった。市教育委員会や岡崎竜城ライオンズクラブなどが共催。
個人は河澄正春さん(81)=才栗町▽加藤源重さん(72)=牧平町▽森千香さん(69)=西本郷町。団体は甲山中学校生徒会と、竜海中学校吹奏楽部。式典では個人と団体代表者に柴田紘一市長が賞状を手渡すほか、記念公演として岡崎城西高校和太鼓部「彩輝」と、大樹寺小学校和太鼓部「阿吽」の演奏がある。
同賞を受賞する個人・団体の業績は次の通り。
河澄正春さん=秦梨小学校の「里山再生活動」で、枝打ちやシイタケの菌打ち、炭焼き体験などを指導。体験を通じて児童たちの「地域を愛する心」の育成と、同校の全国学校関係緑化コンクール特選(平成18年度)に貢献した。
加藤源重さん=作業中の事故で右手の五指を失ったが自助具の開発に取り組み、9年前にボランティア組織「福祉工房あいち」を設立。数々の自助具を作ったことから「三河のエジソン」と呼ばれ、2年前の愛知万博では105日間にわたって自助具の説明や講演をした。
森千香さん=昭和54(1981)年に「てんとう虫文庫」(矢作西学区市民センター)を発足。私財で購入した書籍は現在3,500冊を数え、読み聞かせ用に貸し出したり、書籍を利用した伝承遊びなどを展開している。また重度の障害児への読み聞かせなどボランティアにも力を入れている。
甲山中生徒会=43年間にわたって米山寮への慰問を続けており、平成7年から回収したアルミ缶の換金分を寄付し、「米山せきれいの郷」の建設を援助してきた。東海骨髄バンクの基金に寄付し、全国骨髄バンク連絡協議会長から全国に紹介された。
竜海中吹奏楽部=この10年間で、東海吹奏楽コンクールに9度出場。市内の中学校で初めて出場した平成16年度の全日本吹奏楽コンクールでは、銀賞を受賞した。平成10年度から市民会館でコンサートを開いているほか、福祉施設で慰問演奏も行い、地域の音楽文化に貢献している。
◆