幸田須美・西尾平原地区工場用地で起工式
■フタバ産業関連企業6社が進出
来年6月操業開始へ
フタバ産業(岡崎市)の協力部品メーカー六社が進出する「幸田町須美地区・西尾市平原地区工場用地開発事業」の起工式が19日、同工場用地で行われた。年内に造成を終え、企業ごとに工場棟などの建設に着手、早い企業では来年6月末から操業を始める予定。造成費は約11億円。
起工式には6社の代表、近藤徳光幸田町長、中村晃毅西尾市長をはじめ、地域住民ら約70人が出席。企業を代表してアピックス(安城市)の大原隆弘社長が「6社で協力し、地域のみなさんに良かったと思われるよう努力していきたい」とあいさつした。
進出するのは、アピックスのほか、日本ベローズ工業(神奈川県川崎市)、サンキ工業(名古屋市)、オーテック(同)、小嶋工業(幸田町)、東鋼管工業(東京都練馬区)。
工場用地は約7.4ヘクタール(幸田町約5.8ヘクタール、西尾市約1.6ヘクタール)。国道23号の幸田須美インターチェンジ近くに位置し、フタバ産業の幸田工場と六ツ美工場(岡崎市)の中間地点になることから、両工場への供給の割合が高い6社が共同で用地を取得した。物流コストの削減と、企業間で一定の組み立てを済ませてから供給できるメリットを狙う。
近藤町長は「須美南地区をなんとか発展させたいという関係者の努力がやっと実を結んだ。感慨深く思う」と話していた。
行政区域をまたいだ工場用地の共同開発は、幸田町、西尾市ともに初めて。
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