東海愛知新聞バックナンバー
 8月28日【火】
「子育ての切り札」出版
築ゆかりさん 基本は親子関係
挿絵は教師志望の愛教大生
岡崎市

 個育ちカウンセラー、築(きづき)ゆかりさんの初めての本『子育ての切り札 ま・み・む・め・もメソッド』が、岡崎の情報文化社から出版された。表紙絵と挿絵を愛知教育大学4年生の谷上典(つかさ)さんが描いた。人間関係の基本は親子関係だと説く本の内容と、温かみのある暖色系の色彩と丸みを帯びた柔らかい線の絵がマッチしている。
 「個育ち」とは、母親が“個”としてこころを育てていくことにより、余裕を持った“子”育てができる―という意味。
 築さんは心理学を勉強し心理カウンセラーなどの資格を取った。自らの経験や学習、多くの事例から子育ての悩みを一般化し「ま・み・む・め・も」の五つのポイント(メソッド=方法)にまとめた。母親が子どものリアクションを「待ち」「認め」、子どもと「向き合い」、「目をかけ」、問題の「元を見る」こと―が大切という主旨。
 築さんが谷上さんを知ったのは昨年。仕事を通じ、谷上さんが描いた絵本の挿絵を見た。出版を計画していた本に「ベストマッチ」だと思い、依頼。谷上さんは「原稿を読ませていただいて築さんの熱意を感じました」。延べ1カ月をかけ、色鉛筆で制作した。
 谷上さんは岡崎在住。絵を趣味にする両親のもとで育ち、「物心がついたころ」から絵を描いていた。いま、同大学の初等教育図工専攻。小学校の教師になりたいと勉強中だ。
 教育実習で「子どもたちとふれ合うことの素晴らしさ」を経験した谷上さん。築さんの本を原稿で読んだ〈最初の読者〉は、教師にも学ぶところが多いと感じたそうだ。
 本はA5判、70ページ。500円。岡崎市内の正文館書店、岡崎書房、いまじん岡崎店、ホリホック書店、未来屋書店イオン岡崎店、けやき書店光ケ丘店に置いてある。





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