東海愛知新聞バックナンバー
 8月8日【水】
店舗経営、議会も開く
子どもたちが運営「なごみん横丁」登場
岡崎市北部地域交流センター

 岡崎市西蔵前町の市北部地域交流センター「なごみん」に7日、子どもたちが運営する街「なごみん横丁」が登場し、夏休み中の児童たちでにぎわった。横丁は11日まで運営される。
 実際の街を想定し、最初に入り口にある役場で住民登録。登録するともらえるパスポートを銀行で見せ、手持ち金として横丁の通貨「じゃん」の紙幣を10枚受け取る。
 横丁を運営するための仕事を紹介する「ワークス」では、さまざまな職業を紙に書いて掲示。ホール2部屋分の約277平方メートルに設けられた役場や銀行をはじめ、横丁内をパトロールする警察、報道機関に当たる情報局などの職に就く。
 30分働くと「30じゃん」の給料が支給されるが、20%は税金として徴収され「24じゃん」が手元に残る。これを繰り返して貯金し、木材で組まれた空き店舗で好きな店を開店。中央に置かれた問屋から商品を仕入れて1日限りの商売をする―という仕組み。
 また「丁長」と「議員」を選挙で決定。当選すると2日間の政権が与えられ、議会も開く。横丁の運営期間中は子どもたち延べ200人の来場を見込んでいるという。
 横丁は子どもたちに社会の仕組みを学んでほしいと、「なごみん」に事務局を置くNPO法人岡崎まち育てセンター「りた」と、子ども会役員らの実行委員会が企画。市内の大学生や高校生17人も加わり、約3カ月かけて準備してきた。横丁の運営に当たり、岩津、恵田、細川、大樹寺学区に参加を呼びかけた。
 もとになったのはドイツ・ミュンヘンで30年近く続いている「ミニ・ミュンヘン」。実社会と同じ構造で3日間限定の街を運営し、延べ2千人以上の子どもたちが訪れるという。





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