墓所出土の青色杯など
幸田町郷土資料館 ガラス製品の企画展
幸田町郷土資料館展示室で、さまざまな時代のガラス製品を展示する企画「ガラス。Glass。がらす」が開かれている。9月6日まで。
会場では、同町深溝の本光寺内にある深溝松平家7代忠雄墓所から2009(平成21)年に出土した、深い青色が目を引く「エナメル彩祝婚青色ガラス杯」(町指定文化財)の実物を特別展示。ガラス杯はボヘミア地方(現在のチェコ西部)からドイツ南部で1599(慶長4)年に制作されたとされ、100年以上の時を経て忠雄の手に渡ったと考えられている。「次回いつ展示できるか分からない」と担当者。
そのほか、忠雄が使用していた老眼鏡のガラスレンズやガラス玉、青色の勾玉、水差し、ピンク色のランプシェードといった約100点の展示とともにガラス製品の作成風景の動画も放映している。
安城市の夫婦は「昔のガラス製品が残っていることに感動した」と話し、企画展担当者は「さまざまな時代の日本人が好んだ製品を見て当時の様子を想像して楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。(髙木駿太郎)