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東海愛知新聞

戦争の悲惨さ伝える

りぶらで戦後75年の特別企画展

岡崎市図書館交流プラザ(りぶら)2階ギャラリーで28日、戦後75年特別企画「岡崎空襲と戦争 りぶら展」が始まった。8月4日まで。

岡崎空襲を記録する会などで組織する同展実行員会が主催し、約50点を出品した。会場には、岡崎空襲を紹介するパネルをはじめ、戦争中の写真や実際に使用していたヘルメット、水筒、岡崎に落下した焼夷弾の残がい、戦争体験者の手記、同会員の父親が戦地から妻に送ったメッセージ付きのはがきなどが並んでいる。また、岡崎市井田町で紙芝居を作っている中嶋清さんの岡崎空襲体験画もある。

戦争体験者の手記には、就寝中に爆撃に遭い、命からがら防空壕に逃げ込んだが、幼い妹を失ったといった50人の体験談があり、そのどれもが戦争の悲惨さを伝えている。

メッセージ付きのはがきは、同会員の家に残されたものを読みやすく清書したものを付近に展示した。内容は近況を報告するものや妻の無事を願うものなど生の声を見ることができる。

同会の杉田隆志代表は「若い世代の人たちに話をリアルに感じてほしい。体験した人の体験を聞く機会が減って戦争の記録・記憶が風化しているため、伝えていく必要がある」と来場を呼び掛けている。

4日午前10時〜正午には、「戦争体験を語る会」がりぶら301、302号室で開かれる。中嶋さんの紙芝居をスクリーンで上映したり、村上悦子さんと荻野泰伸さんの2人が岡崎空襲の体験談を話したりする。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、先着70人。申し込みは、杉田さん(47—2821)へ。()

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