岡崎を“沸かそう”
スーパー銭湯3店舗が協力 来月からスタンプラリー
きょうは「風呂の日」(毎月26日)。岡崎市内にあるスーパー銭湯3店舗が8月1日〜9月15日、コロナ禍で落ち込んでいる地域の経済や人の動きなどを“沸かそう”と、「おかざき地域活性化プロジェクト」と題した「スーパー銭湯コラボスタンプラリー」を行う。(今井亮)
3店舗は「スーパー銭湯葵湯」(戸崎新町)、「大庭園露天風呂おかざき楽の湯」(庄司田1)、「スーパー銭湯ふろ屋」(洞町)。自動車で10分圏内にある3店舗だが、これまで接点は全くなかった。
3店舗が「競合」から「共闘」に変わるきっかけになったのはコロナ禍だった。国の緊急事態宣言と休業要請により、葵湯は4月15日〜5月15日、おかざき楽の湯は4月11日〜5月21日、ふろ屋は4月18日〜5月6日の休業をそれぞれ余儀なくされた。減収や営業再開後の来店客減少といった影響が残る中、最初に動いたのはふろ屋店長の小池竜也さん(43)。おかざき楽の湯温浴部次長の平山貴英さん(38)と、葵湯支配人の福田駿輔さん(28)にプロジェクトを持ち掛けた。
小学生以上を対象としたスタンプラリーは3店舗を利用し、市内で募っている協賛店・企業で1000円以上消費するともらえるスタンプ4つを集め、専用ボックスへ。抽選で商品券や食事券、ゲーム機といった景品が当たる。応募枚数の制限はない。9月27日午後2時から3店舗で抽選会が同時開催される。
3店舗は協賛店・企業に3000円相当の協賛品(景品)提供をはじめ、スタンプラリーで使用する台紙やチラシの配架、スタンプラリーを周知するポップ設置などを依頼する。その一方で、3店舗に設けるブースに協賛店・企業を紹介するチラシを置き、3店舗が行う情報発信でも紹介。3店舗で使用できる入泉券3枚も無料で提供する。
「スーパー銭湯を利用するお客様を協賛店・企業に、協賛店・企業のお客様をスーパー銭湯につなげる相乗効果を生み出したい」と小池さん。「現在は3店舗で競合している場合ではない。異業種も含めた地域全体が回復する仕組みを構築したい」と続ける。
協賛店・企業はスタンプラリー期間中も募集する。問い合わせは、小池さん(090—9190—2286)か福田さん(74—1126)へ。
温浴施設に対する新型コロナウイルス感染の懸念について、3人は「温浴施設は保健所の指導もあって衛生管理を日常的に徹底しており、感染防止を図る現在はさらに強化している」と安全性を訴えている。