42億円の“黒字”
岡崎市 2019年度決算を発表
岡崎市は20日、2019年度の決算を発表した。一般会計では歳入が1374億2383万円(前年度比8.4%増)に対して歳出は1311億6555万円(8.3%増)。繰越事業に充てる財源を除いた純剰余金は42億3881万円(6.0%減)だった。
財政調整基金の残高は、年度末の時点で119億8916万円。純剰余金のうち25億円を積み立て、新型コロナウイルスの感染拡大予防対策などでの取り崩しにも対応できるようにする。
歳入では、全体の51.9%を占める市税が712億9774万円(1.2%増)で過去最高額を更新。市民税は個人が274億1279万円(2.0%増)。法人は46億550万円(14.8%減)で日中貿易摩擦が影響したとみられる。
歳出は、救急医療拠点施設整備支援や小中学のエアコン整備などにより普通建設事業費が45.3%増の280億154万円。
市債残高は小中学校へのエアコン整備で28億円を活用したため、625億4261万円(3.2%増)になった。
特別会計(13会計)は歳入が665億9396万円、歳出が656億7858万円。
企業会計は、病院事業が14億4533万円の純損失。市民病院と市立愛知病院の2院体制で入院・外来患者は増加した一方、県派遣職員138人分の人件費などが増えたためという。水道事業は9億918万円、下水道事業は9億2689万円と、共に純利益だった。(横田沙貴)