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東海愛知新聞

オンラインで交流

県立岡崎盲学校と竜海中

県立岡崎盲学校中学部の生徒と岡崎市竜海中学校の生徒による恒例の学校間交流「竜盲交流」が23日、始まった。例年3回ほど互いの学校を行き来して親交を深めるが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大防止のためオンライン会議サービス「Zoom(ズーム)」を使って実施。盲学校の3人と竜海中1年9組32人が、モニター越しに顔を合わせた。()

両校の生徒らは自己紹介をした後、互いに学校の歴史や魅力、特色のある授業などを説明した。盲学校の生徒は、普段授業で使っている点字用タイプライターや拡大読書機といった特殊な道具、パラスポーツの「フロアバレー」「ゴールボール」も紹介。生徒の1人は「ゴールボールのボールは、転がると音が聞こえるようになっている」とカメラ付きパソコンの前でボールを振って、竜海中の生徒に教えようと工夫していた。

質問し合う時間も設けられ、盲学校の生徒は竜海中の生徒に「私たちはプールの授業はありますが、皆さんはありますか」と質問。竜海中側は代表の生徒が「今年はないので、残念です」と回答。同様に「残念」と考える生徒に挙手してもらい、教室全体の様子を伝えた。

盲学校の生徒は「自分たちの話を真剣に聞いてくれてうれしかった」と話した。一方、「楽しかったが、スピーカーの音が聞こえづらいし、自分たちの反応が遅くなった。直接会った方が話しやすい」という生徒もいた。

両校の交流は、両校が昭和40年代に文部省(当時)の交流・共同学習の実践研究対象に選ばれたことがきっかけで始まった。盲学校では昨年ごろからオンラインを活用した交流を進めていたこともあり「オンライン竜盲交流」を提案した。今後は7月3日にもオンライン交流を実施し、11月と来年1月には対面で交流できるよう計画している。

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