部分日食
岡崎・第二早蕨幼稚園 親子で観望会
岡崎市洞町の岡崎女子短期大学付属第二早蕨幼稚園(宇都宮森和園長)で21日、太陽に月が重なり、欠けて見える「部分日食」の観望会が開かれた。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月の入園式後に分散登園、休園を経て6月に通常保育が始まった同園。休園中は思い切り遊べないなど、ストレスがあった園児のために企画された。
この日は、園児とその親子約230人が参加。太陽が欠け始めた午後4時ごろ、園児らは同園が用意した望遠鏡をはじめ、目を保護するために保育士がドイツ製の特殊なフィルターを使って手作りした「太陽観察用メガネ」などで太陽を観察。「欠けてる」などの歓声が園内に響いた。
しかし、太陽が一番多く月に隠れて三日月形に見えるはずだった午後5時には、太陽が雲に覆われた。宇都宮園長が「雲にどいてとお願いして」と園児に呼び掛け、園児が「雲どいてー」と声を掛けたが、願いはかなわず、その後は太陽を観察できずに終わった。
欠け始めを観察した園児は「すごいと思った」と喜び、母親は「部分日食という貴重な現象を子どもと見ることができて良かった」と話していた。
次に岡崎市内で日食が観察できるのは、10年後の2030年6月1日という。(髙木駿太郎)