火災予防やコスト削減
岡崎市 不燃ごみの手選別を開始
岡崎市は15日、才栗町の旧一般廃棄物最終処分場内で不燃ごみの手選別を始めた。これまで実施してきた高隆寺町のリサイクルプラザ内での機械選別と比べて火災予防や安全性向上、維持管理費の削減といった効果が期待されている。作業員20人が、不燃ごみの受け入れや選別、資源化などの作業を進め、1日最大約17トンを分別する。(横田沙貴)
市内で収集された不燃ごみは、長さ12メートル、毎分6〜12メートルで動くベルトコンベヤーに載せられ、作業員10人がごみに混じった小型家電や金属、缶、ライターやスプレー缶といった発火性危険ごみなどを選別。分けられたごみは売り払ったり、埋め立てたりする。残ったごみは可燃ごみとして中央クリーンセンターで焼却処理する。
市清掃施設課によると、同市では同プラザが完成した1995(平成7)年から不燃ごみを機械で砕いてから分別する機械選別を行ってきた。
昨年6月に、同プラザの不燃ごみをためておく貯留ピットで火災が発生。出火原因は明らかにされていないが、発火性ごみが混入していた可能性があるという。
この火災を機に手選別を導入。切り替えで年間の施設維持費は約1億1000万円削減できるという。コンベヤー設置や作業用重機1台の購入など約6000万円かけて整備した。
また、ごみの減量や資源の再利用の面でも、市民にごみの分別の協力を呼び掛けている。