エフエムEGAO

番組へのおたより・リクエストはこちら 763@fm-egao.jp その他 局へのお問い合わせはこちら info@fm-egao.jp

東海愛知新聞

誇れる地元のために

岡崎 住民らが岩津城跡を整備
家康先祖が築城 観梅会復活目指す

岡崎市岩津町の阿部太郎さん(69)が代表を務める地元住民らの組織「『岩津松平氏輝きの600年』推進懇話会」が、岩津城山(岩津城跡)を整備するプロジェクトに取り組んでいる。2日には、同会員12人がチェーンソーなどを使用して、岩津城跡に続く道の竹や雑木を伐採した。前日の雨で足場が悪い中、生い茂る竹林で作業した。()

同プロジェクトは、約10年前から地元の中学生らと岩津城址(じょうし)保存会が1年に1度取り組む城山整備の活動に共感し今年4月に開始。

同月7日に作業事前調査を行い、竹林伐採は今回で3回目。10月下旬に40〜50人規模のボランティア部隊による、城の主郭周辺や進入散策路、南郭の整備を予定しており、希望者を募っている。阿部さんは「今は立ち入ることもためらうほどだが、活動を続けていけばかなりきれいになる」と話す。最終的な目標は、昭和初期のころに行われていた梅の花見「観梅会」の再開としている。

阿部さんによると、岩津城は徳川家康の7代前に当たる松平信光が約600年前に現在の岩津天満宮の西の場所に築城し、岩津松平の宗家が置かれていた。また、1584(天正12)年の小牧・長久手の戦いでは岡崎城の支城(本城を守るように配置された補助的役割を持つ出城)として機能していたという。

阿部さんは「地元の歴史ある場所を整備して、地元の活性化につながればうれしい。子どもたちが誇れる岩津町にするために行動している」と意気込んでいる。

ページ最初へ