飽きさせない工夫
岡崎の学習塾 動画配信授業に付加価値
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、臨時休校が続く愛知県内の小中学校。岡崎市内では21日に分散登校が始まるが、児童や生徒との対面式で授業ができない学習塾も試行錯誤しながら「学び」の場を提供している。(竹内雅紀)
岡崎市と幸田町で4校展開する学習塾「夢現塾」では、4月13日から通常授業(対面式)をやめ、動画配信授業に切り替えた。生配信ではなく、事前に撮影した各講師の授業を週に2回、ホームページで更新。学年別(小5〜中3)・教科別になっており、事前に案内されたパスワードを入力すれば視聴できる仕組みだ。
小中学校の臨時休校が始まった3月上旬、試験的に生配信授業を行った。各家庭のインターネット環境や使用可能な時間帯、受講者・保護者の意見などを考慮し、どの時間でも視聴でき、見直すことができる利点がある現在の形を採用した。質問はメールで受け付け、オンライン会議サービス「Zoom」を使った自習室も開設。自宅での勉強の様子(手元)が映し出され、講師陣が時折チェックしている。5月に入ると、Zoomを利用した校舎学年別ホームルーム(20分)を始め、月謝の減額も決めた。
高橋亮塾長は「動画授業は、子どもたちだけでなく、保護者も一緒に視聴する可能性がある。飽きさせないために解説付きの『おまけ』映像などを入れている。こうした付加価値が、通常授業の再開時に生かせればと思う」と話している。