高齢者世帯にマスク
幸田町 独自の新型コロナ対策
幸田町は13日、75歳以上(3月31日現在)の高齢者のみが暮らす1334世帯に使い捨てマスクの郵送を開始した。町独自の施策で、マスクは1世帯当たり50枚。(髙木駿太郎)
新型コロナウイルス感染拡大を受けての緊急事態宣言が31日まで延長されたことに伴う措置。高齢者のみの世帯はマスクの入手が困難なことや新型コロナに感染した場合に重篤化するリスクが高いことなどを考慮し、感染防止対策として配布を決めた。
マスクは町内の業者が中国から仕入れた。紙製の3層構造で横17.5センチ、縦9.5センチ。用意したマスクは合計6万6700枚で総額約333万5000円。この日は町内の100世帯にレターパックで届けられた。残る1234世帯には順次郵送される。
同町の貝吹敏行さんと妻成子さんは、郵送されたマスクを手に取り「高齢者にとって感染防止のためのマスクを手に入れるのは苦労する。終息する時期が分からないため、マスクの着用がエチケットになり、手持ちのマスクが不足してきたころだった。とてもうれしい」と感謝の意を示し、「感染防止のために使用させてもらう。マスクの入手に苦労している孫にも分けたい」と話していた。
町保健医療課は「新型コロナの影響はまだまだ楽観視できない状況。外出ができずマスクの入手がままならない高齢者世帯の助けになれば」としている。